大企業で安定した仕事なのに鉄道会社の離職率が高い理由

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JRをはじめ、大手私鉄はほとんどが大企業で安定している仕事であることは疑いの余地がありません。

大企業であること、少子高齢化の影響を受けているとはいえまだまだつぶれる心配のない安定性を魅力に感じて就職をすることを目指す人は多いです。

そして、希望かなって鉄道会社に入社。一般企業に比べると給料は見劣りするものの大企業で安定した立場。

それはたとえ契約社員の立場であっても同様です。有給休暇は100%消化しようと思えばできますし、福利厚生や待遇は正社員に劣るとはいえそこらの一般企業に比べたらかなり充実しています。

しかし、現実として鉄道会社の離職率は意外と高いのです。

正社員であっても研修中、あるいは現場配属されてから離職する人がいます。

契約社員に至っては入社してきてもすぐに辞める人が多いので、私が働いていた鉄道会社では2か月に一度契約社員が研修を終えて現場配属されていたくらいです。

一体、なぜ大企業で安定した鉄道会社であっても離職率は結構高いのか、その理由について3つにまとめてみました。

 1.単純に仕事がしんどい

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これが実は一番離職理由で多いです。

鉄道会社で駅員や乗務員の仕事をしている人に対するイメージは制服・制帽を着用してスマートでかっこよく仕事をしているものを想像するでしょうが、実際は非常に泥臭い肉体労働の面が強いです。

乗務員であれば、車掌さんは大雨であっても外に出て戸閉め作業をしますし、トイレにも自由に行くことができません。

あまり知られていませんが乗務員室はもろにガラス張りで日光を遮るものがほぼありません。なので真夏はかなり暑くなります。

乗務員だけでなく駅員の仕事も肉体労働の面が強いです。

泊まり勤務の時は実質2,3時間しか眠れないのは当たり前ですし、そうかと思えば日勤もあります。

出勤時間、退勤時間、労働時間すべてがバラバラなわけです。

曜日感覚がなくなるだけでなく、不規則な勤務体系に体もおかしくなってくることは珍しくありません。

もちろん長い歴史のある鉄道会社ですから、少しでも体への負担が少なくなるようにシフトや休憩時間を組んだりしていますが、それでも平日働いて土日祝日休む一般企業のサラリーマンに比べたらかなり体にダメージを負いますし、実際体を壊す人はいます。

単純に仕事がキツく感じられて続けていけないというのが、離職率が高い理由の一つ目です。

2.駅員や乗務員に対する暴力事件が多い。

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2つ目はこれです。

昨今、駅員や乗務員に対して乗客が暴力を振るう事件が多く発生しています。

それも酔っぱらった状態でケンカして、止めに入った駅員や乗務員がとばっちりを食らうといったような実に理不尽な理由で暴力を受けているのです。

あまりの暴力事件の多さに、鉄道会社も暴力事件があれば警察に通報するなどの対策を打っていますが、泥酔状態で覚えていないなどと主張して結局泣き寝入りになることが非常に多いです。

常識のかけらもないモンスター客も急速に増加傾向にあります。

正規運賃・料金を踏み倒しておいてわめきちらす乗客や、コンビニかなにかと勘違いしているのか有人改札の駅員にごみを渡してきたり、ひどい場合は駅員や乗務員にケンカを売ってきたりなどなど。

正直、今鉄道会社の駅員や乗務員になったら誰しもがこういったモンスター客に嫌気がさす経験をします。ほぼ100%です。

このような常識のかけらもない理不尽なモンスター客の対応に嫌気がさして退職する人も多いです。

私が見たのはお得なきっぷの案内を少し間違えただけで、なんと6時間もクレームを言い続けたモンスター客に付き合った後輩社員がその後すぐに退職しました。

3.上司や同僚がクソだった

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そして最後はこれです。

配属先を自由に選べない以上、こればっかりは運次第です。

鉄道会社はほとんど大企業なので、配属される場所によって同じ会社とは思えないくらい人間関係や環境が異なることは珍しくありません。

大都市のターミナル駅になると、同じ駅なのに例えば改札と輸送では全然人間関係や職場の雰囲気が違うなんてことすらあります。

良い環境、良い人間関係に恵まれればいいのですが全く逆だったらそれこそ地獄です。

最近では鉄道会社も女性職員が増えており、セクハラやパワハラ対策に力を入れるようになっていますがまだまだ古い慣習や考え方が残っているところは多いのです。

鉄道会社において人間関係でつまづいて退職する人はホント多いです。

まとめ

ここまで大企業で安定している鉄道会社なのに、離職率が意外と高い理由について書いてきました。

仕事の内容、客、そして社内の人間関係これらが離職理由につながるリスクが常につきまといます。

鉄道会社に入社して好きな鉄道の仕事に関わりたいと夢見るのは結構ですが、鉄道会社で長く働き続けていくのは世間やあなたが思っているよりも厳しい道であることは知っておいて損はありません。

こういった現実があることをよく理解したうえで、それでも鉄道会社での仕事にチャレンジするかどうかを考えても遅くはないと思います。

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